空中分解/ツ
しかねない。
運命を左右する程巨大なミリ単位のズレ?
へっ。そもそもこれはそんなんじゃねえ。
乳首なんぞ普段から衆目に晒されるようなもんでもなし、
ましてや男の、それも俺のような素寒貧に貼り付いてる貧相なポッチリだ。
なんの値打ちもない河原の石ころに同然、むしろ品評にすら値しないものだろう。
この先の人生において誰が俺の胸のポッチリにチューモクするものか。
にもかかわらず、
俺はかなしい。
そこはかとなく
俺はかなしい。
胸の乳首のラインが下がったことが
俺はただただかなしい。
ポッチリのラインはあの空と同じ
かなしみそのものだ。
これは明らかに、「どーでもよ
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