空中分解/ツ
んにブラを装着したいとゆう、ポッチリの内側から
沸き出た何やら素性の知れない願望とすり替わってはいやしまいか。
いいや、断じて違う、と、俺は言い切れる。
「早乙女愛よ。
この岩清水弘は
君のためなら死ねる!」
と、膝をガタガタ震わせながら言いおおせた、彼のように。
俺は岩清水信者だ!
俺は青春ノイローゼだ!
俺は俺の信仰を頑なに貫いてみせる!
と一念発起して、決心を固め、
デパートの女性下着売り場に足を運んでみたものの、
じつは下の階のエスカレータを登っているあたりから
意識が消し飛びそうなほどの
極度の緊張と
眩暈と
脂汗で
夢遊病者みたくそこから先の記
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)