君に触れたくて/はじめ
受けた時 君に結婚のプロポーズをしようと思っている 君は承諾してくれるだろうか きっと「はい」と言ってくれるだろう そうすれば僕は君とずっと一緒に幸せに暮らしていける
だが僕は本当にそれでいいのだろうか? 一生2004年の春の中で暮らし 2004年の冬を越さないつもりでいるのだろうか? ずっと自分と君の影の記憶にしがみついていてもいいのだろうか? 僕は一生僕にとって隔絶された町で暮らし自分を成長させないつもりなのだろうか?
いや そうするべきではないだろう しかしこの町から離れるということはこの町で僕が得たものを全て失うということだ ここで得たものは命よりも重いものだ この僕が作り出した記
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