僕は神様/はじめ
 
パパの世界に行くことができるようになって、今みたいに困ったことや分からなくなったとき、助けてくれる?」
「もちろんさ。そのとき、まだパパが生きていたらな」
「もぉー! パパったら、そんなイジワルしないでよぉ!!」
 このような会話がしばらくの間続いた後、
アカリは少し話すことに疲れたのか、眼を擦りながら再び僕のところへやって来て、右肩に頭を置いて大きな欠伸をした。僕はアカリの髪をそっと撫でた。
「…眠いのかい」僕はそっと囁いた。
「…うぅん……ちょっとお喋りし過ぎちゃったみたい、うわぁぁ……ちょっとパパの隣で休憩しようーっと……」アカリは気の抜けたような口調でそう言うと、ボクの腕にくる
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