僕は神様/はじめ
 
以外誰もいない。つまりそれ以外の者は全て、権力者であるこのボクに絶対服従をしなければならないのだ。…誰がボクを罵倒し、嘲笑うことができよう? …誰がボクに楯突いて反逆を企てることができよう? …誰がボクをヒトがつくった法や宗教で肉体や心を拘束し、罰することができよう? 大馬鹿者が…」
 ?僕?は一気にこの世界の正論を捲し立てて?ヤツ?を抹殺した。もう耳には誰の声も入ってこない。僕を惑わす迷いや不安は何処かへ尻尾を巻いて逃げていったのである。このときほど、僕が?セイ?の躍動の喜びを全身に感じたということは言うまでもない。それに伴うように身体中の血流が著しく勢いを増した。



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