僕は神様/はじめ
あるお前が一番分かっているはずだろ? もうボクはウンザリなんだよ!!!
…しかしやっぱり、とんでもないことをしでかそうとしているボクはとてもズルイ生き物なのだね…人間という生き物は己の利益しか考えていない愚か者なんだ…もしかしたらボクだけにその型が当てはまるのかもしれないが……さっきキミに浴びせた暴言は撤回するよ…どうやらそれは、ボク自身に浴びせなければならなかった言葉だったようだ…他人もボクと同じ考えだと決めつけるボクこそまさしく、正真正銘の馬鹿者に違いないのだ…すまない……」
次から次に様々な色を帯びた己への非声が口元へ降りてくる。しかし僕はただそれらに息を吹きかけ、あたかも自分の発し
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