僕は神様/はじめ
 
ある色彩の発見に新鮮さと興奮を感じたからである。アカリは僕の顔をまっ赤に染まった指の隙間から少し不安そうな表情で覗いていた。しばらく沈黙があって、僕はふぅー、っとやたらと長いため息をついて何度も深呼吸をして心の動揺を静まらせた後、手を腰にあてながら首をやれやれという感じで無理矢理横に振った。それから薬指で彼女の股から恐る恐る紅い液体をすくい出し、微笑とも苦笑いともとれる笑みを浮かべながらゆっくりと答えた。
「…な、なぁアカリ、これはなぁ、?生理?っていうんだよ…。女の人がこの生理っていうのが股の上の部分から出てきたら、パ、パパの生まれた世界では、お、大人になったって証拠なんだよ……」僕の声は完全
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