僕は神様/はじめ
るようにして複雑に通っていた。僕はあみだくじをするみたいな感覚でそれらの一本一本を辿っていき、ついにその中の何本かがそれら共通の源流に到達するのを発見した。その源は布と彼女のうっすらと生えた陰毛がつくる影の山によってすっぽり隠されていた。
「…ア、ア、ア、ア、アカリ……」
僕の声は震えた。布の内側には、あちこちに血の滲みが現世の世界地図のように散布していた。ちょうど彼女の内股の付け根辺りの皺の溝にはかつて源流から流されてきた不純物が凝固していて、それらは当時の流れの激しさを物語っていた。さらにその溝の奥に目をやると、最も肉付きの豊かな尻に接触する部分の染みは、長時間経過したせいで本来の色を大
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)