僕は神様/はじめ
生き残ったのだからというよりも、生まれ変わったことによる不思議で初々しい感覚から来ているのかもしれない。心に余裕と自信が満ち溢れている。僕は生まれ変わったのだ。現世での僕は死に、この世界での僕が生まれた。そして今ここに、完全に、いや今まで以上に新たな僕が存在するのだ。永遠の命。永遠の自由。永遠の喜び。
さて、僕はこれからどうすればよいのか初めから体が知っているような気がした。無意識のうちに、僕は前へと進んでいた。何処か目的地へ辿り着くべく、進んでいるのではない。ただ、僕が前に進みたいから進むのだ。これからの目標など自然と生まれてくるだろう。そのときにもう一度立ち止まればよい。気の遠くなるほどの
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