僕は神様/はじめ
クスクスと笑った。やがてそれは次第に拡張していき、とうとう僕の笑いのツボにはまってしまったようだった。僕は顔を上げて気管を全開にして、腹を抱えて狂ったように笑い続けた。
喉を真っ赤に腫らすほど大声で笑っていると突然、僕の腹の中で何かがゆっくりと這い上がって来るのを感じた。その?何か?は、器官の内膜の上をごそごそと歩き回り、各消化管の消化液などもろともしないで、むしろそれらを喉を潤す補給水にしているようにも感じた。複雑に入り組んだ網の目をかいくぐるように、?何か?はさらに上の器官に這い上がってきた。その刺激を僕の体に張り巡らされてある神経ネットワークが生中継で脳へ瞬時に送信し、僕のイメージを膨張
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