僕は神様/はじめ
 
ンが鳴り響き、誰も僕に近づこうともしなくなるし、僕を見かけると一目散に逃げるだろう。そして皆で僕のことを中傷し、冷笑し続けるのだ。
 ……その苦痛が死ぬまで続く。
 果たして僕はそんな人生に耐え抜くことができるだろうか。できるわけがない。おそらく、現世で意識が戻った瞬間に僕は自分の舌を噛みちぎって再び死のうとするだろう。そしてまたこの虚構の空間に舞い戻るだろう。
現世に再び生き返るということはつまり、言い換えれば第二の人生の始まりとなるわけなのだが、それは僕の意志が望んだものとは完全にかけ離れている。けどそれは当然といえば当然のことなのかもしれない。自業自得という名の罪を一生、もしくはようや
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