代表ジェラルミン、おおいに語る/hon
の際ぜいたくをいえる身分ではない
掴まるものが何もないよりはマシだと考えた
そうしてブティックの床に横たわっていると
しだいに爆音が近づいていた
ズガアアアン! ものすごい衝撃!
おれは死んだ、と彼は思った
だがそれは終わりではなかった
ズガアアアアアアン! 次にさらにものすごい衝撃
おれは死んだ、と今度こそ彼は思った
だがそれは終わりではなかった
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
(代表高倉は激しく身悶えして衝撃を表現した)
もはやそれは地面が揺れているというものではなかった
空間そのものが揺らいでいた
果てしなく昂ぶりつづけるクレッシェンドであり
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