プシユヒヨ・アナリユーゼ/はじめ
 
に君に恋に落ちているせいで移院はおろかカルテをちょっとばかり悪く改竄して 君が一日でも多くこの病院にやって来るように施してしまったのだ 神様はきっと僕を地獄へと裁くであろう しかしそう決まったのなら神など存在しないと否定すればいいのだ 僕の思想に影響を及ぼし尊敬しているマルクスやニーチェ 特にニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』の「超人」説に乗っ取り 「神は死んだ」と信じればいいのだ 神などいない 神などいないのだ ならば何故 恋愛は自由だと言う神様の教えを信じているのだ? 一言で言えば僕は実に都合の良い人間だというわけだ
 3回抱いた看護婦が君の名前を告げる(君へのリビドーでつい〈代わり
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