朝の傾聴/はじめ
と震える 僕にまでも伝わってくる
僕は世界がこの部屋の気温と同じだったらいいなと思う しかしそんな訳にもいかないだろう
朝日が本格的に射してきて 僕は目を細める このままずっと日の光を浴びていたら頭が痛くなりそうだったのでベッドから降りてスーツに着替えた
階段から降りてくる時に目玉焼きの焼ける音とトーストの焼ける匂いがして僕は元気になる トーストの出来上がったチン という音がした トーストと目玉焼きなら飲み物は牛乳か
僕は眩しい日差しの中で君に「おはよう」と言い 「おはよう」と言う言葉を聞いた 時刻は既に7時半を回っていて 僕は多少途惑ったが 椅子に座り 「いただきます」と声を出し
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