朝の傾聴/はじめ
 
出した
 君は笑顔になってエプロンを外し僕の向かいの席に座った 今日の君も一段と美しく 僕は心が穏やかになった 僕は朝食を食べ終えた
 時計を身につけ 財布と鍵の束と鞄とコートを持って玄関まで行くと 君は日差しに慣れた顔で「いってらっしゃい」と優しく声をかけてくれた 僕は「いってきます」と笑顔になって言うと 君の頬にキスしたくなってキスをして扉を開けた 外はとても眩しく 見上げると光輪のかかった太陽が見えた まだ慣れていなかったが僕は玄関を駆け出した
戻る   Point(1)