バブルから遠く離れて━━とある放浪記━━/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
たのだが、その公園はそんな人たちのメッカみたいなものになっていて、いわゆるハッテンバ、という事だった。その趣味のない私にとっては、なんてイヤな公園があるんだろう、世の中本当に油断ならんと、ただ感嘆したものだった。もっとも相手にでもなってやれば何がしかの報酬は貰えたかもしれないが、そんな事をしてまで生きるのなら働いた方がまだマシだ、と思った。だいたいああいうのはケチも多いと、その時聞かされもしたのを思い出す。
そんなこんなで、何ヶ月かが過ぎ、これから夏になって寝やすくなるというのに、私の精神と肉体はある種の限界点に達し、もうそろそろ働かなければとしきりに思うようになった。死ぬ気もき
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