白すぎる天井、不鮮明な感情/三架月 眞名子
わけはないけど
混ぜるともっと最悪になる気がした
人とは喋らないことにした
だって皆同じ病人なんだから
もっと暗くなってしまうだろう
話す内容は予想がついてる
そう思ってこの檻に入居した
孤独な生活が始まるんだ
でもそれが自分に一番にあってる
そんなひねくれた考えを持っていた
結局は最良の選択なんて存在しない
結局はアタシの居場所なんてどこにもない
ただあの家にはいたくない
この状況もただの間に合わせ
それじゃあ何も変わらない
良くなるはずもない
そんなの薄々感づいてた
どうしようもなかった
とにかく孤独を欲していた
でも
彼は毎日逢いに
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