王女メリサ5/atsuchan69
 
ごしになれますか?」
「はい。平気です」
「寝台はひとつだけあります。と言っても、すばらしく寝心地のわるい寝台ですが」
「でもアスフィールは?」
「まず火をおこします。暖炉もありますし」アスフィールはすこし身震いをしました。「森の夜は冷えますからね。ああ。ボクは大丈夫。野宿だって慣れているし、まして暖炉の傍だったら・・・・」
「うふふ、魔法で寝台のひとつやふたつ簡単に作れます」
「はい。そうでした」
 アスフィールは小屋の扉をひらきました。
「ああ。家のなかはそれほど・・・・思ったほどではないですわ」
 メリサはそう言いました。
「ちょっとした山荘といったところでしょうか。ほら
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