王女メリサ5/atsuchan69
 

と言いました。
「えっ」
「父さんを奪ったのも彼女の仕業。なぜなら、それによってわたしとメリサが苦しむから。・・・・言ったでしょう、魔女は人を不幸にするために生きているの」
「それでは、なぜわたくしを・・・・?」
「母さんは、お父様のこと、ほんとうに心から愛してしまったのです」
「ならばお教えください、わたくしは、“あやまち”なのですか?」
「・・・・」しばらく母は呆然とメリサを見つめました。するとまた見つめなおして、首をふり応えました、「あなたは、ふたりのあかしです。だから生きてほしいの。わたしたちの分まで」
「お母さまもです」
「いえ。もう行かなくては・・・・」
「待って
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