王女メリサ5/atsuchan69
でとどくようでした。
「いーひっひひひ」笑い、「えっ。どうだい、面白いだろう?」
背中の従者に訊きました。
けれども彼はなにも応えません。ふりむくと彼はうなだれていました。「なーんだい、気を失ってるのかい。臆病者だね」
魔女はわずらわしくなり、箒の柄から男をふり落しました。
すでに城においては忽ちのうちに護りの兵が滅ぼされ、この城を手中におさめるべく三つ巴の戦いがくりひろげられていました。
「そろそろメリサを起こしてあげなくっちゃね」魔女はひどく嬉しそうにそう言いました。「ああ。なんて素晴らしい朝でしょう」
メリサはもう起きていました。ふと目覚めると森じゅ
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