皮肉について/んなこたーない
からないのだが、
よしんば小バカにしているとしても、それはお互い様であるから特にその点に拘泥する必要はなさそうだ。
ただ皮肉におけるウェットの貧困さまでお互い様であるというのでは、なんともやり切れないものがある。
フィリップ・マーロウばりに、とまでは言わないが、このままではあまりに幼稚にすぎるのではないか。
一言でズバリと相手を黙らせられるような皮肉をすんなりと口にすることが出来るというのは、
ハードボイルド小説ではカッコいいが、実生活ではかなりイヤな奴である。
が、ネット上でわざわざハンドルネームまで使っているのである。
イヤな奴でも構わないではないか。
ウェットに富んだ皮肉
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)