バカバカしく人生を浪費せよ、私よ/佐々宝砂
バカしい。なんのために分水嶺で立ちションするのかと訊ねたら、自分のオシッコが太平洋と日本海とどちらに行くかわからない、あるいは両方にゆくかもしれないのがロマンなんだ、そうだ・・・我が父親ながらほんまにアホや。しかし私はこの手のバカバカしさが大好きだ。
このバカ父は酒に酔ってイエグモを生で食べてしまい、そのありさまを書いたバカ詩はバカ娘の詩誌デビュー作となった。とーちゃんありがとう。
バカ父の娘は当然バカ娘である。どのくらいバカかとゆーと、最近あまり仕事がないので(若い男どもに仕事を譲ったので仕事がなくなった)、ひまなときはとにかく焚き火をしている。焚き火が趣味なのである。燃やすものが
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