王女メリサ4/atsuchan69
たたび鏡に闇がありました。
「妃、そのお姿はどうされたのですか?」
次にタルシンの国王が鏡の面に映しだされました。
「はい、ついさきほど王に・・・・」
ヘレンはわざとしおらしい声で答えました。
「なんという奴・・・・許せん!」
「貴方さまに一刻もはやくお逢いしたいです、どうか早く」
「妃!」
たちまち鏡に闇がありました。
そしてヘレンは妃から自分自身「魔女へレン」の姿にもどると、鏡のまえでまた呟きました。
「闇よ。憎むべきわたしの愛する者よ・・・・」そしてこう言いました、「あなたが求めるように生き、裏切り、男たちをだまし、殺し、この地から希望と愛をすべて焼き払い、平和の
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