王女メリサ3/atsuchan69
ーブルにふたたび就きました。
「王女、先ほどからご様子がなにやら変ですぞ。たびたび中座なされておりますが」
侍従が訝(いぶか)しげに言いましましたが、
「ええ、ちょっと・・・・」
「つまり」そう言ってエスターが侍従にウインクしました。「・・・・です」
侍従は首をひねりました。すると妃が立ちました。
「失礼」
メリサもウインクします。侍従はまた首をひねりました。
「ところで王女」
王さまが言いました。「あとでお話が・・・・もちろん教師エスターも御一緒に」
しばらくの後(のち)。王さまは暗い鏡の部屋の鏡台のまえに座るとそこに映る自分の顔をみつめ、らせんに
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)