王女メリサ3/atsuchan69
 
のか? それより・・・・大佐を呼べ」
 王女は微かに眉間をよせました。
 妃はすかさず、
「とてもよいお話です」と、あいかわらずの笑みをたたえて言いました。
 茶がはこばれて間もなく、召使いとともに大柄な男がやってきて傍らに立ちました。
「ドメル大佐じゃ」
 王さまがそう言うと男はさっと敬礼をし、
「マガラの戦いでは、わたくしが陣を率いました」
 一言添えました。
「ごくろう。座りなさい」
「はい」
 大佐は従順にしたがいました。
「余はこの男をひどく買っておる。やがては将軍になる男。いや、それどころか・・・・」
 そこで妃が眼を細めるように王さまにむけて合図をおくりまし
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