ロンリー症候群/はじめ
眠ろうかそれとも詩を書こうか考えた
結局詩を書くことにすることに決めた
暮夜のこの時間はこの曲を聴く耳以外静寂に満ちている
この中で僕は歯で曲のリズムを刻みながらキーボードを打っている
冷たい風が僕の両肩を優しく通り過ぎて落ちていく
電気を消してみる
静寂さはさらに増し
闇が黒幕のようにゆっくりと降りてくる
一瞬視界がなくなる
僕は恐怖を思い出した
誰かに殺されるということ
僕はその恐怖をゴクリと飲み込み
心の中の底に貼り付けておいた
闇にすぐ目が慣れてくる
パソコンの画面の光のお陰で
僕は身を縮め込み体を暖める
闇に浸っていると冷
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)