王女メリサ2/atsuchan69
たちが道化をつかえましたが、なんとたちまち道化は一本のあばら骨を床にのこして消えてしまいました。
エスターはメリサの両腕をつかむと、いきなり彼女を抱き上げて言いました、
「みてはいけないわ!」
しかしメリサは持ち上げられたちょうど大人のたかさの視る位置から、そのありさまをじっと無表情な顔で見つめていました。ええ。彼女はけして泣きませんでした。
妃は、もはや力なくまるで用済みの案山子のようになった王様を抱き、泣かないメリサを見上げ、そのとき「はっ」と気づきました。「最後にひとつだけ教えてあげるわよ、あんたの子供にはもう呪いがかかっているのさ!」母の言葉です。「いひひひ・・・・」という嫌
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