王女メリサ2/atsuchan69
ちが言ってたよ、こんどの王さまは派手好きで大変だって」
「それは・・・・どちらからそのようなことを?」
「言わない。それはナイショ。メリサなんだって知っているの。行きましょう、エスター」
動きのにぶい侍従をのこしてふたりはさっとその場から姿をけしました。エスターはスカートの裾をもちあげ、まるで落ちてゆくように回り階段をはしり降りながら、
「爺にあんなこと言っちゃダメ! 夜こっそりお城をぬけだしているの、バレてしまうじゃない」
そう言いました。
「平気よ、あとでそんなこと聞いてないって言うから」
メリサはジャンプしていっきに下へと落ちてゆきました。途中、スカートの裾をもちあげて段
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