影/yoshi
あなたの気持ちで眠れぬ夜を過ごしました
私はあなたを
愛していたのかもしれません
だけど
憎んだ事もあるように思います
あなたは私を見てくれないから
私を感じてくれないから
私はあなたに踏まれても
耐え続けていたからです
ある日の帰り道
夕日の綺麗な日でした
川原に降りるための幅の細い階段に
あなたは腰掛けていました
足元に落ちている石を
ぽんぽんと投げています
その時私はあなたの正面にいましたから
あなたの顔がよく見えました
泣いているように見えました
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