降る様な星の夜に/はじめ
降る様な星が君の後ろで輝いている
平原を君と手を繋いで走りながら
世界中の女の子達のことも忘れて君のことも眼中に入らず一瞬見入ってしまった
星々が瞬きをしないのなら僕が瞬きをしよう
この狭く高い空間の中で
幼い僕達二人だけの世界で
思いっきり背伸びをしよう
この星々は君の瞳の次に好きだ
空は黒く澄んでいて星々の呼吸が聞こえてくるようだ
星が点滅しているのは呼吸していることの証拠だ
あの星々を吸い込んで飲み込んでしまいたい
世界中を探してこんな場所があるだろうか
きっと無いだろう
君を追いかけるように走っても走っても星々には追いつかない
村一
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