僕はこの世界の果てで/ジム・プリマス
上で
消えてゆくようで
海岸に
完璧に築かれた
砂のお城が
いまにも
波にさらされて
少しづつ
その形を失ってゆくようで
とても、とても儚く思えるんだ
でも、それがどんなに儚くても
僕はそれを夢見ることを
諦めることが出来ないんだ
僕はこの世界の果てで
君を待っている
幸福という言葉を
君は信じているのかい
僕には
それは、とても遥かに思えるんだ
それは、まるで
何千光年先の星から
暗黒を旅して
地球の空の片隅で
瞬いている
星の光のようで
海辺に打ち寄せられる
波が運ぶ
幾億もの砂
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