「逃走」と「闘争」という語呂遊びを使おうと思って使えなかったひと/んなこたーない
 
しない」とか「眼中にない」という態度を、とても「逃走」と呼ぶことはできない。
ぼくが両親に感謝したいのは、中々のイケメンに生んでくれたということで、
そのおかげでぼくは女性にはガンガン攻めるし、また攻めることができるわけです。
言いかたをかえれば、逃走は無能者だけに許されている行為ということになります。

自己主張をするためには、その足場に優越感がなければなりません。
それが実際的な力に拠るものであろうと、いわゆるルサンチマンであろうと、
優越感なくしてひとは何事も声高に語りえない。
それでももし告白すべからざる事実を表現したいのならば、そのときひとは神話かユーモアの力を借りるだろ
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