Life Is A Carnival/んなこたーない
ふいに僕の喉元にナイフが当たる。
食器戸棚のガラスを泣きながら叩き割ること。
オーブンレンジに頭を突っ込み点火すること。
あるいは、思いがけない疑惑のような僕の精液。
花飾りのアーチをくぐる。
君たちは15歳、――Life Is A Carnival.
君たちも、僕らのように、
そのときすでに、軽蔑の表情を着こなすことをすっかり覚えているかもしれない。
(しかし君たちは快活に歩まなければならない!)
さようなら、屈辱的な僕の純潔。
またあるときの僕の微笑。
Life Is A Carnival――、つまり、僕もまた15歳。
さようなら、ニーチェとの退屈な長電話。
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