Life Is A Carnival/んなこたーない
話。
さようなら、さようなら! 髪を切りすぎた日のように風景は一変する。
傘を傾けて、手を振った。
「When I Paint My Masterpiece」
(それは僕の名前である)
墓地の入口で歯車を拾う。
「書くことがない」の一行で終わった日記を読みかえす。
うまく泣けない、――Life Is A Carnival.
10年分のさようなら。
問わず語りの日曜日。
しかし、そこでまだ待っている、僕の秘密。
またあるときの僕の少年。
(僕はうまく泣くことが出来ない)
さえぎるすべての光のなかで、さようなら!
(それもまた僕の名前である)
Life Is A Carnival. 僕は走る、走る、どこまでも。
しかし、これは単なる話にすぎない!
僕はうまく泣くことが出来ない!
僕は決して15歳ではない!
――さようなら! 僕は走る、走る、どこまでも!
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