この国で「生きていく」とは(随筆)/逢坂桜
だが、やはり、目の当たりにして、こわくなった。
ニュースで流れる、理解できない、したくない殺傷事件が相次ぐ。
そうまで利己だけの人間がいるなんて、こわい。
他者に考えが及ぶことは、特別でもなんでもない。
「自分がされていやなことは人にするな」当然だ。
・・・なんというか。
家庭は社会の縮図だ。社会はそんなに歪んでいるのか?
結婚・出産・子育ては、誰の人生にも大きな通過点だ。
独身であったとしても、自分が育てられた事実がある。
だが。
政治に女性が登場しても、ごまめの歯軋りなんだなぁ、と、
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