メールロボの幸福/ふるる
 
ないメールであっても黙認していた。

 そんなある日、ロボットは電源を切られた。そして再び電源を入れられた時、そこはもといた場所ではなかった。そこは病院の一室だった。
ロボットにダイレクトにメッセージが入力された。

「ロボット君ようこそ。マモルです。スパムメールのブロックを阻止できなくなったので、君を買うことにしました。僕は借金まみれです。」
「マモルさんへ。ここは病院で、私はあなたの近くにいるのですね。」
「そうだよ。」
「私の仕事はスパムメールを送ることではないようですね。」その機能は外されていた。
「そうだよ。これからは、僕のように寝たきりの子の相手をしてあげて欲しいんだ
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(12)