メールロボの幸福/ふるる
 
ば不備な点など教えていただければ幸いです。」

「ロボットくんへ。彼女は、僕の腕のことについては話題にしないようにしていました。けれども僕は、そういう気の使われ方は好きではないし、女性に嫌なことを言われて嫌な思いをすることも貴重な経験の一つだと思っています。多分、僕のように思う人は多いと思いますが。」

「マモルさんへ。貴重なご意見をありがとうございました。今後、反映させて頂きます。」

そんなふうにロボットとマモルはメールのやりとりを繰り返した。ロボットを使っている業者も、マモルは結果的にはロボットのメール内容を格段によくした張本人だし、今や客でもあるので、ロボットの仕事に関係のない
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