メールロボの幸福/ふるる
 
いた「痛いよメール数」カウントしています。君が記録更新中だよ。」

「ローヤさん、妹さんの病気はどうですか。お母さんが病院から戻って来れなくて淋しいでしょう。お母さんも淋しいんだと思います。またメールを下さいね。」

「セドリックくん、もうメールしない、とあったので、残念に思っていましたが、またメールをくれて嬉しいです。僕はロボットなので、嬉しさを「感じる」ことはありません。それは前回までのメールで何度もやりとりをしました。でも僕は君がメールをくれたら「嬉しい」と書くでしょう。その感情があろうとなかろうと、真実だろうと嘘だろうと、君が信じようと信じまいと、何度でも書くでしょう。」


[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(12)