メールロボの幸福/ふるる
 

今日も全世界からロボット宛てにメールや贈り物が届く。金銭は、スペックを上げるために、品物は寄付へ。

ロボットはいまや、病院の隣に建てられたロボット専用ビルの3フロアにまで増築されている。
マモルにとっては相変わらず楽しい話し相手であったし、ロボットも、マモルが次から次へと考える新しいことやすること(なんとマモルは50代で看護婦と結婚し、3人の子供をもうけたのだ)を刺激としてとらえ、マモルは刺激をくれる重要人物として認識されている。

ロボットは孤独を感じることも幸福を感じることもない。だが、もし誰かがロボットに幸せかと聞いてきたら、99%の確率でYESと返答するということは、ロボットにだって予測できるのだ。



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