メールロボの幸福/ふるる
です。それ以上のもの、彼がより人に近づくことが、必要でしょうか?僕らが彼らに近づいたって、いいんじゃないですか?」
匿名でインタビューに答えるマモルの横で、ロボットはメールを打ち続けていた。
「こんにちは。私はロボットです。プログラム通りの受け答えをするだけですが、一人で病室にこもりきりのあなたの力になれるかもしれません。」
「ミーシャさん、メールをありがとう。お薬をがんばって飲んだとのこと、えらいです。君は本当に、強くて、かっこいい女の子です。」
「幹太くん、5回目の手術は無事に済みましたか。夜中、痛くて眠れなければ、またいつかのように、沢山メールを下さいね。頼まれていた
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