第十六次シュークリーム潰れちゃった戦争/ロカニクス
葉で対峙する
傷つけ方が書かれた本は
第三次のときにオーブンの中で燃えつきたので
話したり話さなかったりを試行錯誤し
お互いもう自殺はできないことを教えあう
薄力粉が降ってきたときの惨劇は
塵となって去っていった
それでも生クリームの戦地で涙は絶えない
今日もまたあらゆる負の要因が膨らんでいるのだ
誰もが皆全ての始まりである
「キングムッシュ・オブ・シュークリーム」
を探し彷徨ったのだけれど
白ばかりが広がる洞窟の中で
王者が居る訳が無かった
まるでゲームのように果てし無い結末だった
夜寝る前には
遥か地平線で新しい色が広がり
洞窟に穴が開く
昔その
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