第十六次シュークリーム潰れちゃった戦争/ロカニクス
その光に誓いを立てた科学者がいた
彼は長引く戦争を終わらせようと強力な泡を発明した
それにより多くの犠牲者が不味くなり
嘆き悲しんだ彼の妻は牛乳の中にダイブし
彼自身も独裁粉によってバターの隅っこに追放された
いつの間にやら教科書にも載ってない
笑顔でいるのは容易いが
見ることも知ることも無い
多分心は持ち合わせてるので
彼らはいつも優しい気持ちで立っている
彼なのか彼らなのかそうじゃないのか分からなくとも
ときどき粉砂糖がキラキラと
天頂辺りで輝いてることがある
彼らの中の一つがときたま
あ、虹だ、と
それを見て言う
皆上を見上げるのだが
いつもそこには甘く柔らかい夕焼けしか残っていない
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