青いひとつの/ねなぎ
 

少しずつ
息を吸い込もうと
喘ぐと
鉄臭い味なのか
何処を打ったのかも
頭の中から消えていた
口の中がぬるぬるとして
更に喉が絡み咽た


震える

意思とは関係なく

ぶるぶると

体の芯から

脊椎の反射と

衝動に

どうしようもなく

歯を食いしばるが

根が合わないように

震えて

どうしようもなく

その場で

固定して

痙攣して

痛みに

ばらばらと

早鐘のように

膨らんで


広がるような感覚
突如として冷えた鉄を
舌先に押し付けられたように
酷く痛い臭いが
焦がすよ
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