「決して眠れない夜のメランコリックな散文」/朽木 裕
 
いるという事はどれほど辛いことだろう、自分のことが大嫌いな女のことを好きでい続けるというのはどんなにか辛いだろう、好きになって良かったって一瞬でも思われる自分でいたい、そんな自分になるためにはどうしたらいい?出口は見えない、仕事は出来ないままで私の中には目に見えないストレスが蓄積されていく、そんな時にもまた思う、神経性胃炎とかで倒れたらあの世界へ入らなくてもよいのだ、決定的に死ぬわけではない病気に私は憧れを抱く、白いベッド 白いベッド 白いベッド 口実のしっかりある逃げに私が憧れてしまう、そんなところがとても汚い、自分が大嫌いな人間に自分のいい所なんぞ見えるわけもなく自分をかたどる全てのものが汚い
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