「決して眠れない夜のメランコリックな散文」/朽木 裕
汚い 悪いところに見える、あながち間違いではないけれど、それでも好きを伝えてくれて有難う、でもごめんなさい、死にたいととても強く思う、貴方の命でなんとか私は生きながらえている、図々しくも呼吸をしている、カッターの刃を長く出したって怖くて床に取り落とした、鋏を手首に開いてあてても力は殆どいれなかった、火に手を近付けてもすぐに離した、壁に頭を打ち付けても3回くらいでやめた、死にたいのに死ねなくて死にたくなくて死ななくて今日もなんとか息をしていた、この世に縛られているとかそういう事ではなくて、愛しているし愛していたいと思うから、貴方のことを、その1/100でも自分のことを好きになれたなら私はこんなにも苦しまずに生きられるというのに、
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