詩と詩論(その一)/生田 稔
結びついている。
詩をかきたいという何がしかの衝動を少しでも覚えない人はいないのではないかとわたしは思う。そんな余裕はない、暇はない、関心がないそういう人はあるが、鼻歌の一つも唄ったことのない人はいまい。
私自身は若い頃盛んに詩を製作していた頃、人の詩を尊敬できなかった。それは同人の仲間の詩でもあったし、とにかく詩をかきその詩が認められることをのみ発表するときは考えていた。未熟であったのである。でも未熟なな者は未熟でよく、そのことに魅力があるのである。その頃は詩論なんてもの書けまいし、書いても経験の不足から舌足らずのものになるかもしれない。この文は、メビウスリングのどこかのコラムに発表する予
[次のページ]
戻る 編 削 Point(16)