詩と詩論(その一)/生田 稔
ぎながらよく西欧にも近づく傾向がみられる。詩人は明治7年の生まれというから、うべなることである。そして筑摩現代詩集の先頭に上げられているゆえ、現代詩の始まりを飾る詩人といえよう。
これで河井酔名氏を終わる。
★伊良子(いらこ)清(せい)白(はく)
この方の詩をざっと読んでみたがついてゆけない気持に駆られた。どなたもそうなんだがはじめて面と向かうと、さっぱり戸惑う。この詩一体何処が良いのだ。伊良子氏は藤村や犀星のようなわかりやすいものではなかった。この午後、ロックを掛けてみたら、この方の氏の秘密がわかりかけた。つまり、よういには計り知れれないリズムがあることに気づいた。読みすすむうち
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