トーマス/ごまたれ
 
た。
もちろん、おばさま達はその餌に食いついた。

聞こえているトーマスは
だんだん下しか向かなくなっていった。


おばさんたちは、忘年会の出欠票を
トーマスに回さなかった。
気づいていたトーマスは
自分の周りを回る出欠票を
目がひっくり返りそうなぐらいの横目で眺めていた。

あたしが喫煙室にいったら、
タバコを吸わないトーマスが座って待っていた。

忘年会に行きたいんです。
なんて言えば あたしもいけるんでしょうか。
でも、おばさんたちが怖いんです。

トーマスは、はらはらと涙をこぼした。
やがて、目の下が真っ黒になった。
何も言えないあたしはぼんや
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