夢の記述/カンチェルスキス
 
砂のガラスをかき集めると記念品のようになったから
 僕らは夢中になって求めるようになり
 きらきら光ったり触った指先が切れて自分の血が赤なのがよけいに面白おかしくて
 助け合ってようやく生きられる者同士だったけど
 僕らは人間らしい態度でおたがいを撃ちまくった
 自分たちでさえどこで手に入れたのかわからない銃で





 影のできないこどもが水道の蛇口をひねり喉を潤した
 ぬぐった口元が幻のように輝いて
 滑り台の反射もベンチの影も光に包まれた

 



 僕らは夢を見ていたわけじゃないただ座っていた
 にこにこ上機嫌で
 けれど隙間を埋める言葉や沈黙
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