夢の記述/カンチェルスキス
 




 僕らはいつから座っていたのだろう
 小高い丘の公園の白い階段には
 砂が混じっていて
 何かしゃべってるときでさえ
 いつも居心地の悪い摩擦を感じていた
 時間が透けて見えてくるような冬の日差しが背中にあって
 足元の自分たちの影の濃淡を気にしながら
 僕らは春を待っていた





 僕らの住む街には倉庫がなかった
 街に溢れるのは一日限りの物質だけだった
 振動するだけの尽きない採掘の音楽は僕らの聴覚を奪った
 見えない銃弾が飛び交い僕らの胸や背中に小さな穴を開けて
 そこから砂のようなガラスが漏れて僕らの体はだんだんしぼんでいった
 砂の
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